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一般向けの疾患説明ページと動画を作成していこうと思います。全患者の疾患をいずれは網羅したいですが、まずは認知症からスタートです。

📑 目次
1. 認知症とは?

認知症とは、記憶・判断・理解などの認知機能が低下し、日常生活に支障が出る状態を指します。単なる「年相応の物忘れ」とは異なり、以下のような変化が見られます。
・買い物や金銭管理が難しくなる
・同じことを何度も繰り返す
・生活全体の段取りがうまくいかなくなる
日本では高齢化に伴い増加しており、65歳以上の約6〜7人に1人が認知症と推定されています。
2. こんな症状があれば要注意
初期によく見られる変化
・最近の出来事を忘れる
・同じ質問を何度もする
・物の置き場所を忘れる
・料理や仕事の段取りが悪くなる
進行すると
・日付や場所がわからなくなる
・服の着方がわからない
・性格や行動が変わる
・数日〜数週間で急激に悪化
・発熱や強い頭痛
・けいれんや意識障害
急に悪くなった場合は、慢性の認知症ではなく、別の急性疾患の可能性があります。
3. なぜ起きるの? ― 認知症の種類

認知症にはいくつかのタイプがあります。
| 主な種類 | 特徴 |
|---|---|
| アルツハイマー型認知症 | 最も多い。ゆっくり進行 |
| 脳血管性認知症 | 脳梗塞などが原因 |
| レビー小体型認知症 | 幻視やパーキンソン症状 |
| 前頭側頭型認知症 | 性格変化が目立つ |
アルツハイマー型認知症とは?
脳に「アミロイドβ」や「タウ」と呼ばれる異常なたんぱく質がたまり、神経細胞が減少していく病気です。通常は年単位でゆっくり進行します。
4. 検査では何をする?
認知症の診断には、以下の検査が行われます。
・問診(家族からの情報が重要)
・認知機能検査
・血液検査
・MRI
必要に応じて、アミロイドPETや髄液検査を行うこともあります。
5. 治療について
認知症治療は大きく2つに分かれます。
① 症状を和らげる治療(従来治療)
アルツハイマー型認知症では、以下の薬剤が使われます。
・コリンエステラーゼ阻害薬
・NMDA受容体拮抗薬
これらは症状の進行をゆるやかにする薬であり、脳にたまった異常なたんぱく質を取り除く薬ではありません。
② 病気の原因に働きかける治療(疾患修飾薬)
近年、大きな話題となっているのがアミロイドβを除去する薬剤です。その代表例がレカネマブです。
レカネマブは、脳にたまったアミロイドβに結合し、それを取り除く作用を持つ抗体薬です。これまでの薬が「症状を和らげる」のに対し、病気の進行そのものをゆるやかにする可能性がある薬と位置づけられています。
レカネマブの対象患者
| 対象条件 | 詳細 |
|---|---|
| 早期アルツハイマー型認知症 | 認知機能低下が軽度の段階 |
| 軽度認知障害(MCI) | 認知症の前段階 |
| アミロイド蓄積の確認 | PETや髄液検査で確認が必要 |
すべての認知症患者さんに使えるわけではありません。
・点滴治療(定期的に通院が必要)
・MRIによる副作用チェックが必要
・脳出血や脳浮腫のリスク(ARIAと呼ばれる変化)
・高額医療
「夢の新薬」ではありますが、慎重な適応判断が必要です。
6. よくある質問
7. 受診の目安まとめ

| 受診区分 | 症状・状況 |
|---|---|
| 早めに外来受診 | 物忘れが増えた/家族が変化に気づいた/金銭管理が難しくなった |
| 救急受診 | 急激な悪化/意識障害 |
8. まとめ
認知症は決して珍しい病気ではありません。近年は、早期診断、新しい治療薬、社会的支援が大きく進歩しています。
特に早期アルツハイマー型認知症では、アミロイドを標的とした治療という新しい選択肢が登場しました。
「少し気になる」段階で相談することが、将来の治療選択肢を広げることにつながります。早期受診・早期診断が、より良い経過への第一歩です。
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