医療安全
離床センサーはマット式から荷重センサー方式の離床CATCH、さらに非接触の眠りSCANへと進化してきましたが、この進化は本当に転倒を減らすエビデンスと言えるのでしょうか。本記事は入院患者の転倒・転落を防ぐ:エビデンスで整理する多職種の実践ポイントで…
経鼻胃管(NGT)の挿入後、X線写真での位置確認はスタイレット(ガイドワイヤー)を入れたまま撮影するのが一般的です。一方で「抜去時に先端がずれるかもしれないので、スタイレットを抜いた状態で確認したほうがよい」という声も現場にはあります。結論か…
「あの先生に診てほしい」「あの先生となら働きやすい」— 周囲から慕われる理想の医師は、生まれ持った性格やカリスマで決まると思われがちだ。そこで本稿では、AIである「Claude Code」に『周囲から慕われる理想の医師になるにはどうすればよいか』と尋ね、…
病理検体の取り違えは、誤った患者への手術・治療・がん告知に直結する、医療現場で最も影響の大きい事故のひとつです。病理診断は、患者から採取された検体が採取→提出→受付→切り出し→包埋→薄切→染色→診断という10を超える工程を経て完成しますが、そのほと…
NEWS2(National Early Warning Score 2/国家早期警告スコア)は、呼吸数・SpO2・血圧・脈拍・意識・体温という日常のバイタルサインを点数化し、患者さんの「急変(容態の悪化)」を事前に察知するための共通のものさしです。そしてそのスコアが一定の点数…
入院患者の転倒・転落は、医療事故のなかで最も多く報告されるインシデントであり、骨折や頭部外傷、入院長期化、ときに医療訴訟にもつながる重要な医療安全の課題です。一方で「いつ・どこで・誰に起こりやすいか」は数多くの調査で明らかになっており、限…
2026年、医療AIは「実証」から「実用」のフェーズへ本格的に移行しました。米国では生成AIが診察の会話を聞き取って自動でカルテを書く「アンビエントAI」が普及し、画像診断AIは累計1,400件超が当局に承認されています[5]。日本でも、内視鏡AI、AIによるカ…
夜間、病棟ナースから「〇〇さん、興奮してルートを抜きそうです。何か指示ください」というコールを受けたとき、ハロペリドール静注やクエチアピン頓服で乗り切ろうとしてもうまくいかない場面に若手医師は必ず遭遇する。とくに過活動型せん妄で呼吸抑制を…
本人の同意は取れているが書けない、意識障害でそもそも意思表示できない、家族はパートナーや友人しかいない――同意書にサインできない患者をどう扱うか、研修医も指導医も日々迷う論点です。本記事では厚労省ガイドライン2本(2018年、2019年)と民法・精神…
家族に 障害者手帳をお持ちの方 がいると、申請により自動車税(種別割)と環境性能割が 最大45,000円/年 減免される制度がある1。しかし外来診療の現場で、「月に1回通院していないと減免が受けられないらしいので、毎月来させてください」と家族から言わ…
令和8年度(2026年度)診療報酬改定は、本体+1.23%(R8単年度)という空前のプラス改定となったが、その実質は「2040年問題への大規模な前倒し対応」である。本稿では、令和8年2月13日の中医協答申1と3月以降の説明資料2をもとに、現場で急性期病院A・Bの新…
「お風呂に入ると決まって意識がなくなる」「入浴中にけいれんを起こして倒れた」——こうした症状を繰り返す場合、それは単なる立ちくらみやヒートショックではなく、「入浴てんかん」という特殊なてんかんかもしれません。 入浴てんかんは、入浴という特定の…
令和8年度診療報酬改定の全体像 ― +3.09%改定の内訳と医科の主要変更点を徹底解説 動画を見る時間がない方へ — スライド資料をご用意しています 本動画で使用した全10枚のスライドを、PDFダウンロードまたは Web 上で閲覧できます。要点だけ素早く確認した…
急性期病院から療養型病院への転院を渋る家族への対応 ―急性期医が知っておくべき説明のコツ― 目次 なぜ家族は転院を拒むのか 「急性期病院だから長く置けません」はNG 転院説明の基本構造 家族が理解しやすい「比喩」 家族対応で役立つコミュニケーション…
脳神経内科医がよく遭遇する「漫然処方薬」10選 — その薬、本当に必要ですか? 前回の記事では、脳梗塞慢性期における脳循環代謝改善薬の漫然投与について解説しました。 youtu.be 目次 はじめに ① 脳循環代謝改善薬 ② ベンゾジアゼピン系睡眠薬 ③ ビタミン…
急性期病院から回復期リハビリ・療養型病院への転院時における抗てんかん薬切替の総合分析 youtu.be 目次 エグゼクティブサマリー 背景と国内エビデンス 制度・ガイドライン・法的枠組みと優先度 包括評価が「高価薬を継続できない」を生むメカニズム 抗て…
医療安全活動を成功させる方法 医療事故の多くは、判断の遅れ、情報共有不足、曖昧な記録、チーム連携不全といった構造的な問題から生じます。管理部門だけでなく、現場を知る医師が関与することで、次のような利点が生まれます。 youtu.be 部署内で医療安全…
作者コメント IMTスペクトやMIBG心筋シンチ、DATscanなど放射性ヨウ素を使った検査を脳神経内科ではよく行いますが、ヨウ化カリウムの内服をきっちりやっている施設は少ないように思います。公式には内服必要とのことですので知識共有です。 放射性ヨウ素SPE…
医師免許の取消・医業停止処分:最新事例と医師が留意すべきポイント 2026年に入り、医師免許の取消や医業停止の処分に関する報道が相次ぎました。厚生労働省は2026年2月4日、刑事事件で有罪判決を受けた複数の医師・歯科医師に対して行政処分を決定していま…
看取りの病状説明スライド 高度認知症で寝たきり・全介助。急変時の対応を家族に確認すると「フルコードで」と言われる――臨床では珍しくありません。この場面は「やる/やらない」の二択に見えますが、家族が"医療の中身"を具体的に理解し、患者本人の価値観…
日本におけるベンゾジアゼピン多用と見直しに関する解説 ベンゾジアゼピン系薬剤は中枢神経に作用し、脳内の抑制性神経伝達物質であるGABA(γ-アミノ酪酸)の作用を増強します。その結果、催眠作用(眠気を誘う)、抗不安作用(不安を和らげる)、抗けいれん…
作者コメント 妊娠するとLTGもLEVも濃度が下がって発作が起きる人が少なからずいます。LTGがすでに最大量にもかかわらず、濃度が3分の1以下になって発作が起きた症例を経験しました。その際に知識整理したので共有します。 妊娠でだけ発作が出るLTG症例:血…
救急搬送後24時間以内の死亡=必ず警察?|異状死届出の考え方(医師向け) この記事では、「24時間」の2つのルールを分けて考える・A)医師法21条(警察への届出)・B)医師法20条ただし書(死亡診断書を出せるかの話)について解説します。 youtu.be 目次…
日本における抗てんかん薬の定期検査とモニタリングまとめ 目次 はじめに 古典的抗てんかん薬 バルプロ酸ナトリウム(デパケン®) カルバマゼピン(テグレトール®) フェニトイン(アレビアチン®) フェノバルビタール(フェノバール®) クロナゼパム(ラン…
作者コメント 滋賀医科大学の中川教授の医療安全に関する研修会に参加し、学んだこと、参考資料、そのあと勉強したことなどから知識を整理してみました。 医療安全研修のまとめpdf- Google スライド 目次 導入 1.「お仕置きレポート」を「ファインプレー賞…
作者コメント 今年も残すところあと2週間となりました。年末年始のカルテ記載に関して、ルールを調査してみました。 ICU、SCU、救命救急病棟は診察+記載、それ以外の安定一般病棟患者は診察までは必要ないですが、安定していることを経過表や看護記録で確認…
スライド 患者の同意なき診療情報提供スライド版 患者の同意なき診療情報提供 普通版 インフォグラフィック詳細版 目次 1. 診療情報第三者提供の法的原則(患者同意の原則と例外) 2. 弁護士会照会の法的根拠と義務性 3. 同意なき提供が許容される場合 4. …
静脈血栓塞栓症(Venous Thromboembolism: VTE:深部静脈血栓症 DVT および 肺血栓塞栓症 PTE)は、周術期・内科入院・がん患者において突然死の主要因となる予防可能な重篤病態です。2025年に改訂された日本循環器学会(JCS)/日本肺高血圧・肺循環学会合同…
作者コメント 不顕性誤嚥があって、経管食を増やせない患者に、何か手立てがないか知識整理したものを共有します。 Podcast 不顕性誤嚥.mp3 - Google ドライブ Google sliide docs.google.com youtu.be 目次 1. 序論:脳神経内科領域における「沈黙の脅威」…
内容を1枚にまとめたイラスト 予約なしの逆紹介、FAXは不要?円滑な地域連携の正解マナー 【逆紹介の作法】予約なし患者への紹介状FAX送信の適否開業医の本音から学ぶ適切な地域医療連携 目次 はじめに:逆紹介の日常と判断の迷い クリニックで起きている「…