生活習慣病
烏龍茶は「脂っこい食事に合う」「脂肪を燃やす」といった健康的なイメージが強いお茶です。ポリフェノールやカテキン、カフェインなど多くの生理活性物質が含まれていますが、医学的にどこまで効果が実証されているのでしょうか。本記事では、脂肪燃焼、血…
高LDLコレステロール血症と高トリグリセライド(TG)血症を合併した患者にスタチンを入れ、LDLは目標に入ったのにTGだけが残る——外来でごく普通に起きる場面です。ここでペマフィブラート(パルモディア)を上乗せするかどうかを決めるとき、多くの先生が同…
認知症の予防でよく引用されるLancet Commissionの「修正可能な14因子で45%」という推計。では、脳梗塞にも似た形で危険因子の大きさを示すデータはあるのでしょうか。日本の前向きコホート研究では、解析対象とした修正可能因子を合わせたPAFは脳梗塞で44.5…
健診で血圧も血糖もコレステロールも指摘された。運動も足りていない。ひとつずつ気にするのはもう限界だから、まとめて何とかできないものか——そう考えるのは自然なことです。実際、世界中の研究者が同じことを考えて、食事・運動・頭を使うこと・生活習慣…
健康診断で「血圧が高い」「血糖値が上がってきた」「コレステロールも要再検査」「少し体重を落としましょう」と、複数の項目を一度に指摘されて途方に暮れていませんか。「1つ改善するだけでも大変なのに、いくつも重なったら認知症のリスクは何倍にも跳…
健康診断の血液検査で「eGFRが50台に落ちてきた」、あるいは尿検査で「蛋白尿(±や+)が出ている」——そう指摘されて不安を感じている方に向けた記事です。腎臓の機能が低下すると、その後に認知機能が低下したり認知症を発症したりするリスクが高まる——これ…
「夜中に息が止まっていますよ」——ご家族からそう指摘されたことのある方、あるいは健康診断や専門外来で睡眠時無呼吸症候群(OSA)と診断された方に向けた記事です。睡眠時無呼吸があると、その後に認知機能が落ちたり認知症を発症したりする人が多い——これ…
「脈が乱れていますね」——健診や外来でそう言われたことのある方、あるいはご家族がそう言われた方に向けた記事です。心房細動(心臓の上の部屋が細かく震える不整脈)のある人では、その後に認知症を発症する人が多い——これは複数の大規模な観察研究が同じ…
「見えにくいのは年のせいでしょう」——外来でよく聞く言葉です。ところが2024年、認知症の国際委員会は視力低下(未矯正の視力低下)を、認知症の危険因子リストに新しく加えました。しかもその理由のひとつが、白内障の手術という、すでにある確立した方法…
「うちの親はアルツハイマー型と言われました。だから血圧や動脈硬化は関係ありませんよね」——診察室でくり返し聞く言葉です。認知症を「アルツハイマー型」か「血管性」かの2択で捉えていれば、そう考えるのはむしろ自然なことです。ところが、亡くなったあ…
「お酒は少しなら、むしろ脳にいい」——診察室でも健康診断の場でも、くり返し聞かれる話です。実際、飲酒量と認知症の発症率を追った研究の多くは、まったく飲まない人よりも少しだけ飲む人のほうが発症率が低い、いわゆる「Jカーブ」を何度も描いてきました…
「太っていると認知症になりやすい」という話を聞いたことがあるかもしれません。一方で「高齢者はむしろ太っているほうが認知症が少ない」という研究もあり、どちらが本当なのか分かりにくくなっています。この記事では、この食い違いがどちらかの研究が間…
「もう何十年も吸ってきたから、いまさらやめても同じでしょう」——外来でよく聞く言葉です。喫煙が認知症の危険因子であることは、ここ数年でずいぶん知られるようになりました。けれど「では、いまからやめて意味があるのか」「何年でどうなるのか」「本数…
健康診断で「血糖値が高い」と言われたとき、頭をよぎるのは合併症のことかもしれません。目、腎臓、神経、そして足。けれど近年もうひとつ、はっきり名前が挙がるようになった臓器があります。脳です。糖尿病のある人は、ない人にくらべて認知症になりやす…
「最近、聞き返しが増えた」。それを年のせいにして、そのままにしている人はとても多いはずです。難聴は、認知症の危険因子のなかでもっとも大きいと国際委員会が位置づけている因子でもあります。ではその聞こえを補えば、認知症は防げるのでしょうか。こ…
LDLコレステロールは、2024年に認知症の危険因子として新しく加わりました。ただし一次資料に当たると、話はもう少し込み入っています。効いているのは中年期のLDLで、晩年期に測った総コレステロールの高値は認知症と関連していません。高齢になって値が下…
高血圧が認知症の危険因子であることは、よく知られています。ただ「血圧を下げれば認知症を防げる」と言い切れるかというと、それはまだ別の話です。厳格に下げて軽度認知障害(MCI)は減ったのに認知症そのものは減らせなかった大規模試験、認知症を主要評…
禁煙外来は「意志の強さを試す場所」ではなく、保険で12週間・計5回の枠組みを組み立てる治療です。ところが外来でつまずくのは、たいてい薬の選択ではありません。「やめる気がありますか」と聞いて患者さんを選別してしまうこと、「加熱式たばこに替えたの…
「体重を落としましょう」——肥満症・メタボリックシンドロームの外来で最も多く発せられ、そして最も実行されない指導かもしれません。減量の生活指導がうまくいかないのは、医師の知識が足りないからではなく、限られた診察時間で「何を・どの順番で・どう…
「毎日出ないから便秘だと思う」——外来でよく聞くこの言葉には、実は大きな誤解が含まれています。慢性便秘は排便の「回数」だけで決まるものではなく、便の硬さ・いきみ・残便感まで含めて考える病態です。そして、軽症〜中等症の便秘の多くは、いきなり下…
Apple Watchなどで自分の「VO2 max(最大酸素摂取量)」を知り、思ったより低くて不安になった方は少なくありません。VO2 maxは持久力=体力の総合指標で、運動習慣がなくても、正しく取り組めば着実に伸ばせることが分かっています。この記事では、運動ゼロ…
「認知症は年をとれば避けられない」——そう思っていませんか。世界の専門家が集まったランセット委員会(Lancet 2024)は、認知症のおよそ45%が、生活習慣など14の「修正可能な危険因子」に対処することで予防または発症を遅らせられる可能性がある、と報告…
健康診断の結果票に「LDLコレステロールが高い」「要再検査」「脂質異常症の疑い」と書かれていて、不安になっていませんか。でも、ここで知っておいてほしいことがあります。LDL(悪玉)コレステロールが高い=今すぐ薬、ではありません。多くの人は、まず…
肥満の食事指導|我慢よりも崩れにくい食べ方を作る この記事では、肥満で食事指導が大切な理由・体重を減らすより先に整えたいこと・太りやすい食べ方の特徴について解説します。 youtu.be 外来でそのまま使える食事指導シリーズ 第5回 目次 肥満で食事指導…
糖尿病の食事指導|甘いものをやめるだけでは改善しない この記事では、糖尿病で食事療法が重要な理由・糖尿病の食事指導で目標にしたいこと・1)血糖を乱しにくい食事にするについて解説します。 youtu.be 外来でそのまま使える食事指導シリーズ 第4回 目次…
脂質異常症(高脂血症)の食事指導|油を減らすだけでは不十分 この記事では、脂質異常症といっても同じではない・LDLコレステロールが高い場合・中性脂肪が高い場合について解説します。 youtu.be 外来でそのまま使える食事指導シリーズ 第3回 目次 脂質異…
高血圧の食事指導|減塩だけでは終わらない外来の基本 この記事では、高血圧で食事が重要な理由・高血圧の食事指導でまず目指すこと・食塩摂取を減らすについて解説します。 youtu.be 外来でそのまま使える食事指導シリーズ 第2回 目次 高血圧で食事が重要な…